思いを一つにして生きる
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ローマ人への手紙は紀元55―56年頃、使徒パウロが自分はまだ行ったことのないローマの教会の人々に、自分を紹介するために、また、1章16節に書かれてあるように、「福音は、ユダヤ人をはじめ、ギリシャ人にも、信じる者すべてに救いをもたらす神の力だからです。」とキリストの福音を伝えるために書いたものであります。
当時、ローマでは、ユダヤ人ではなく,異邦人のクリスチャン(ギリシャ人、小アジア、あるいは、地中海世界の人たち)と、ユダヤ人クリスチャンたちが一緒に礼拝をしていました。
しかし、ローマでは、律法を重んじるユダヤ人と、律法を無視する異邦人のクリスチャンの間に分裂や騒動が起こり、ローマ社会に混乱を引き起こす事態となったために、ローマ皇帝は全ユダヤ人にローマからの退去を命じました(使徒言行録18章1-4節)。